カテゴリー別アーカイブ: FPとは

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FP2級試験の出題科目

FP2級試験の出題6科目を見てみよう

FP2級の学科試験は6つの分野から出題されます。これらの総合的な金融知識が身につくと、お客様の家計の財政の課題やライフプランの提案に十分お応えできるスキルが身につきます。その6分野の要点をみてみましょう。

◆1.「ライフプランニング資金計画」

お客様の生涯の生活設計(ライフプラン)を作成するために必要な、知識や技法を学ぶ科目です。主に学習の内容は、「社会保険と年金」、「教育資金」、「住宅資金とローン」、「退職後の生活設計」のことなどです。
◎ライフプランの作成
ライフプランの必要性や意義を学び、ライフイベント表やキャッシュフロー表、またバランスシートの作成などができるようになるスキルを磨きます。
◎住宅ローン一般の知識
ローンの繰り上げ返済プラン作成のための知識とスキルを身につけます。公的ローンや民間ローンの種類・特長の把握もポイントになります。

◆2.「リスクと保険」

病気やケガ、事故など、万が一の事態に備える生命保険や損害保険を把握する分野です。そのため「リスクと保険」では、生命保険や損害保険それぞれの多様な専門用語と商品の仕組みを勉強します。
その上で保険の提案ができるようになるために、保険料・保険金と税金の関係などを学んでいきます。

◆3.「金融資産運用設計」

株式や投資信託など積極的な投資・運用をサポートするための科目です。これら投資型の金融商品は、利益や損失がその時々の経済・金融動向に大きく影響されます。
そのため、経済・金融の大きな流れについての論理的な理解が、FP2級技能士には必要となるわけです。
「金融資産運用設計」では、貸付信託や中・長期国債などの貯蓄型商品や財形貯蓄制度の仕組みなど、貯蓄型金融商品についても学びます。そして株式や投資信託など利益と同時にリスクも伴う金融商品について学んでいきます。
大切なのは安全な投資を第一に、お客様に決して損をさせないこと。それらの危機管理感覚も身につく学習が期待できます。

◆4.「タックスプランニング」

この分野は誰にとっても身近に感じられるでしょう。「タックスプランニング」で学習する内容は、所得税、法人税、住民税、消費税などです。なかでも中心となるのが、個人の所得に対する税金である所得税です。
会社にお勤めですと所得税は給与から自動的に天引きされるため、その仕組みを詳しくご存知の方はそんなにいないのではないでしょうか。
タックスプランニングでは、所得税の計算の仕方について、原則的な方法と特例方法などについて棲み分け学んでいきます。そのため税金対策の方策などについても視野が広がるのがこの科目です。

◆5.「不動産運用設計」

「不動産運用設計」では、不動産運用に必要な基礎知識や、不動産の権利関係・登記簿の読み取り方、土地の評価、不動産の売買取引や賃貸契約の実務知識、不動産に関わる規制法規などについて学びます。これらの知識があると、たとえばお客様のマイホーム取得の計画支援の場面で、その資金や住宅ローン、取得にかかる税金にどう対処すべきかなどの提案ができるようになります。

◆6.「相続・事業継承」

「相続」という民法の法令にそって、相続の規定や相続税などについて学びます。
「相続とはどういうものか?」「相続税にはどんな税金があるのか?」「遺言の作成方法とは?」など、普段の生活ではあまり触れることのない事柄を勉強することになります。
お金にまつわる法律について視野の広がる科目です。

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FP2級の合格率・難易度

試験範囲は広範ながら、高合格率の国家試験

このページでは、FP2級試験(日本FP協会)の合格率や難易度を見ていきたいと思います。難易度など試験のレベルの把握は、試験対策には不可欠。まずは過去の試験データから見ていきましょう。

■学科試験 合格率
2018年9月 39.47%
2018年5月 42.93%
2018年1月 45.63%
■実技試験 合格率
2018年9月 50.52%
2018年5月 51.68%
2018年1月 57.45%
■学科+実技試験 合格率
2018年9月 36.68%
2018年5月 39.55%
2018年1月 42.16%


合格率は、学科と実技によって異なりますが、過去の試験データを見て見ますと同時受検は約30%~40%くらいで推移しているのがわかります。

一般に国家試験は合格率10%以下の資格が難関資格、反対に合格率が20%超える資格はそれほど難しい資格ではないとされています。そのような観点からしますと、ファイナンシャルプランナーのFP2級試験は、決して取得がむずかしい資格ではありません。むしろ国家試験のなかでは易しい部類に入るといえるかもしれません。

ただ、受験者動向としてひとつ留意が必要な点があります。それはFP2級の受験者には、すでに保険会社や証券会社で働いている方も多く含まれているということです。
その事情については、入社後取得を奨励される保険販売スタッフのことなどすでにお話しした通りです。

彼らとしてはFP2級試験に合格することが、ゆるい義務でもありますので、試験対策にはみな真剣に臨んでいます。そのような事情を加味して、上記の合格率は、実質もう少しきびし目に見ておいた方がよいかもしれません。

またFP2級試験は、試験範囲が6科目と広範に及ぶ点も、気をつけたいことです。広く浅くではありますが、各科目まんべんなく出題されます。1科目でも不得意科目があると合格は危ういです。

しっかりした学習計画の上で時間との戦いになるでしょう。なぜならおそらく大半のみなさんが、いまのお仕事を続けながら勉強することになるでしょうから。
試験自体はそれほどむずかしくなくても、十分な準備がなければやはり合格はむずかしい。
慎重に戦略を練り、効率的な学習法を心がけてください。

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FP2級の試験概要

FP2級の試験概要(日本FP協会)

<試験日程>

●試験日
毎年3回行われます(1月、5月、9月)

●試験会場
全国47の都道府県で実施されています。

●試験時間
学科試験 10:00~12:00 (120分)   実技試験 13:30~15:00 ( 90分)

●合格発表日
※実施先まで、お問い合わせ下さい。

●受験費用
学科試験:4,200円  実技試験:4,500円

<受験資格>

1. 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
2. 3級の技能検定に合格した者
3. 2年以上の実務経験を有する者

<試験内容>

●学科試験(筆記)
1.? ライフプランニングと資金計画
2.? リスク管理
3.? 金融資産運用
4.? タックスプランニング
5.? 不動産
6.? 相続・事業承継

●実技(筆記)
資産設計提案業務
・関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
・ファイナンシャル・プランニングのプロセス
・顧客のファイナンス状況の分析と評価
・プランの検討・作成と提示

*学科試験あるいは実技試験の合格者には一部合格証を発行し、学科試験と実技試験に合格すると合格証書が発行されます。
*学科試験あるいは実技試験の一部合格者には試験免除制度があり、それぞれの試験が免除されます。ただし、一部合格による試験免除には、試験免除期限がありますのでご注意ください。

≡AFP資格の取得条件≡

・資格の取得条件協会認定のAFP認定研修を修了し、2級FP技能検定(兼AFP資格審査試験)に合格し、日本FP協会に資格認定会員として入会すると、AFP資格のライセンスが授与されます。
・AFP認定研修は、協会の認定教育機関が、FP学習ガイドに従って開催します。研修受講者は必要な課目・単位を履修しなければなりません。
・研修の修了は、68単位以上履修し、提案書を提出し、一定水準以上の得点を得る必要があります。

●課目と単位
必修課目:8課目(68単位以上)
1.FP基礎
2.金融資産運用設計
3.不動産運用設計
4.ライフプランニング・リタイアメントプランニング
5.リスクと保険
6.タックスプランニング
7.相続・事業承継設計
8.提案書の作成

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FP2級資格の活かし方

FP2級資格の活かし方

ファイナンシャルプランナー(FP)資格を仕事で活かすには、FP2級以上が適切だとお話ししてきました。それでは2級FP技能士の資格者は、この資格をどのような職場でどのように活かしているのでしょう。その実際を見てみたいと思います。

●企業系FP

FP2級取得者の約8割は、「企業系FP」(企業で社員としてファイナンシャルプランナー)だといわれています。つまり取得者の大半の方が、がんばって取得した資格を仕事に活かせているという事実があります。これから試験をめざすみなさんには、心強い情報ではないでしょうか。

FP2級取得者FPが属している企業はおもに、銀行や生命保険会社、損害保険会社、証券会社、不動産会社、会計事務所などが中心です。
生保会社等では、保険の販売員さんが入社をした後で、会社の薦め(支援)でFP2級に挑戦するケースも多いようです。「入社の応募資格ではありませんが、仕事上必要ですのでぜひ取得してください」と規定を設けている企業もあります。

生・損保険会社や証券会社で、自社の商品(保険・株式)をセールスする上では、お客様の状況(財政・年齢/家族構成、将来設計プランなど)をコンサルティングした上で、お客様に最も適した商品をお勧めすることが大切になります。

FP2級技能士として金融商品に幅広い知識を持っていると、これらの場面でより適切な提案ができるということですね。
お話ししたよう、入社後取得を奨励してくれる企業も少なくないですが、入社以前にFP2級を取得している方なら、採用面接もずっと有利に進めることができます。

●独立系FP

ファイナンシャルプランナー(FP2級)やAFPの肩書きで、フリーで活動している方もたくさんいます。彼らは一般に「独立系FP」と呼ばれますが、その魅力はなんといっても、中立・客観的な立場でお客様を支援できることです。つまりどこの会社の生命保険も損害保険も扱うことができ、お客様に最も適した商品をお薦めできるのです。

独立開業者としてFP2級資格を活かす場合、扱う商品は保険や株式だけとはかぎりません。宅建主任者資格と併せ不動産を扱う、税理士や中小企業診断士の資格を併せて取得しビジネスの幅を広げるなど、その用途は多様です。

また仕事上の必要ではなく、家計のやりくりのために、安全な投資を考えるために、テレビの金融関係のニュースの理解を深めるためになどなど、賢い生活のための財政面の一般知識としてFP取得を目指す方が多いのもこの資格の特長です。

いずれにしても、さまざまな金融商品(貯蓄はもちろん投資信託などなど)、不動産取引、年金、株式取引、保険商品などに詳しくなりたいみなさんには、FP2級の取得をお薦めします。

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FP2級を取得するには

FP2級を取得するには

前のページをお読みいただいて、仕事に活かす目的で取得するべきは国家資格の「2FP技能士検定」とAFPであることがご理解いただけたかと思います。
しかしこの時点でまた受験希望者を惑わせてしまう要件がひとつあります。それは日本FP協会の2級FP技能士検定の受験資格です。

<2級FP技能士検定の受験資格>

(1)3級の技能検定に合格者
(2)2年以上FPの実務経験者
(3)日本FP協会が認定するAFP認定研修修了者

とあります。この受験資格を読んで、ファイナンシャルプランナー(FP)として仕事をした経験のない人は、FP2級の取得の前に、3級合格が義務づけられている、と受け取ってしまう方がいるのは無理もありません。

しかし事実は異なります。FP3級を持っていない方も、FPの実務経験がない方も、最初からFP2級を受けることができます。
そのポイントとなるのが(3)の、「日本FP協会が認定するAFP認定研修修了者」という受験資格です。

日本FP協会のAFP資格は、「FP2級とセット」とお話ししたことを思い出してください。
AFP資格は、FP2級をめざす人が日本FP協会認定の教育機関で研修を修了することで取得できます。そしてこのAFP認定研修の修了(つまりAFPの取得)が、FP2級の受験資格となるのです。

ちなみに日本FP協会認定の教育機関とは、2級FP技能士(日本FP協会)の講座を開講している専門学校や通信講座のことを指します。

つまりいずれかの教育機関で、日本FP協会の2級FP技能士の講座を受けつつAFP認定研修を受け、2級FP検定に合格すると、「2級FP技能士・AFP資格のダブル取得」が一度にできるわけです。


2級FP技能士とAFP資格を両方取得した後の補足説明を、ひとつしておく必要があるでしょう。
AFP認定資格を保持し続けるには、日本FP協会に有料登録する必要があります。
年会費は12,000円で2年ごとの更新が必要です(更新しない場合は資格消滅)。
2級FP技能士資格の方は、登録手続きなどなく生涯有効です。

繰り返しますが、実務上でのAFP認定資格の価値は大きいです。
先々の手続きのことなどありますが、ファイナンシャルプランナーとしてビジネスを広げるお気持ちのある方は、やはりFP2とAFP資格はセットで取得しておいた方がメリットは大きいと言えそうです。

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FPの試験制度

FP技能士、AFP・CFPを整理してみる

ファイナンシャルプランナー(FP2級等)の試験制度は少々複雑です。
初めてFP資格を目指す方が戸惑ってしまうのは、
(1)FP資格には、国家資格と民間資格の2つある。
(2)試験団体が「日本FP協会」と「金融財政事情研究会」の2つある。

ことによります。

同内容の資格を複数の試験団体が提供する傾向は、システム系、簿記、色彩検定などの資格などにもあります。どの資格をめざすべきか(つまり取得後、どの団体のどの資格が仕事に活かしやすいか)は、慎重に検討したいところです。

それでは、ファイナンシャルプランナー(FP)の試験制度を整理してみましょう

国家資格としてのFP資格は「FP技能士」と呼ばれています。これには1~3級までがあり、日本FP協会と金融財政事情研究会(通称金財)のどちらも実施しています。
民間資格としてのFP資格は「AFP」、「CFP」と呼ばれており、これらを実施しているのは「日本FP協会」のみです。

  国家資格 民間資格
日本FP協会 FP技能検定(1級、2級、3級) AFP、CFP
金財 FP技能検定(1級、2級、3級) ×

日本FP協会のAFP、CFPについてですが、これは噛み砕くと、
「FP2級とAFP」がセット、「FP1級とCFP」がセットといえます。

さて両団体の棲み分けに触れておきたいと思います。金融財政事情研究会のFP試験は、団体名からも想像できるとおりです。金融業界のなかでも主に銀行員が取得する試験であると把握しておけばまちがいありません。

一方の日本FP協会の受験者層はそのほか幅広い分野の職業人を網羅しています。銀行はもとより、生命保険会社、損害保険会社、証券会社、またフリーでFPとして活動する方など多種多様です。例年の受験者数も、日本FP協会の方が多く受験されている動向があります。

また日本FP協会、金財のどちらの資格にも言えることですが、一般的に実務に活かせるレベルはFP2級以上だといわれています。

AFP資格についてですが、これは民間資格ではありますが、社会的評価も高くネームバリューもあります。名刺に「2級FP技能士」「AFP」の2つが刻まれていれば、特にフリーで仕事をする方の場合は、お客様の信頼度も抜群です。

再度整理をしてみますと、国家資格の2級FP技能士と民間資格のAFPの両方の取得をめざす方ですとコースは自動的に、日本FP協会の2級試験という答えになります。

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FPとは

ファイナンシャルプランナー(FP)とは

FPとはファイナンシャルプランナー(Financial Planner)またはファイナンシャル・プランニング(Financial Planing)の略で、ファイナンシャル(財政上)のプランナー(立案者)またはプランニング(計画を立てる)という意味です。

つまり、一般のご家庭などをお客様に、財政上の計画を立案するサポートをするのが、ファイナンシャルプランナー(FP)です。

●金融商品を見極める

では一般の家庭で財政の対象となるもの、つまりFP2級などのプランナーがサポートするものとはなんでしょうか。一言で言えば、それは「金融商品」ということになります。そして金融機関の商品=金融商品にはさまざまがあります。

身近なところから数え上げてみましょう。毎月みなさんの給与が振込まれる銀行の普通預金口座もひとつの金融商品です。また癌や成人病に備えた生命保険や、クルマをお持ちの方なら加入していらっしゃるはずの損害保険も金融商品です。

さらに数え上げてみますと定期預金、財形貯蓄、旅行積立などの貯蓄もの、投資信託、株式投資、国債などの投資もの、また確定拠出年金や、広い視点では不動産投資なども金融商品として捉えることができます。

以上が大まかにいえば「財産を増やす」または「将来の安全を確保する」ための金融商品ということになります。

家庭の計画的な財政には、お金の借り入れの面のケアも欠かせません。主だったものは住宅ローン、クルマのローン、またお子さんの学費の借り入れなどです。

●家庭の財政をコンサルティングし、ライフプランを提案

ファイナンシャル・プランナー(FP)は、こうしたお金(財政)に関するあらゆる要素を、個人のお客様の財政事情・また将来のご希望などを詳しくヒアリング(コンサルティング)した上で、長期のビジョンで提案します。

提案のポイントのひとつは、複雑化する金融商品のリスクやリターン、税制などのバランスをお客様に代わりプロの視点で判断することです。「今、必要 な商品」と「今は不要な商品」、また「将来必要になる商品」など、一般のお客さまには、なかなか判断が難しいところの見極めを、金融の専門知識を活かして 提案するのがファイナンシャル・プランナー(FP)です。

つまり、FPとは豊富な金融知識を駆使してお客様の資産運用・生活設計についてプランニングを行う人のことです。それによりお客様やそのご家族に、財政的に安全でゆとりある生活を過ごしていただくよう、FPはアドバイザー・コンサルタントとして活躍します。